HNN <ハリネズミねっとわーく>

2008年03月28日

サムライ社会学  参之太刀  本当の脅威は誰だ


小学校の頃を思い出して欲しいのですが、担任の先生が研修や 出張でいなくなることって無かったですか。 「先生は明日は一日出張でいません。学級委員の指示に従って 静かに自習していて下さい」 と言われたりして、退屈な授業が一日無いなんてと心を躍らせた ものです。


ところが、実際は学級委員が監視の目を働かせていて、少しでも 私語があろうものなら、「菊池君、静かにして下さい」と注意されて しまいます。私のクラスでは、1回目は注意するだけ、2回目は警 告、3回やると【その授業でうるさかった人リスト】にノミネートてし まい、翌日先生に報告され、たっぷりとお叱りを受けることになり ます。


ちゃんと罰もついていて、でこピンやケツバット(金属バット で尻を叩かれる)などをされました。痛みよりもクラスの皆が見て いる前で、無様にお尻を突き出して、先生による制裁を待つのが 恥ずかしかったですね。やられた後はクラスのヒーローでしたが、 同時にケツを突き出すポーズを何度も強要されるようになりますの で、ヘルニアにならないかと心配でしたね。


それに今だったら体罰だと言って大問題です。部活などではよく顧 問の先生から殴られていましたが、当時は当たり前のように受け 入れていましたね。先生達も、痛みを教えているとか、愛の鞭とか 言っていましたが、生徒を殴るのが当たり前だった過去より、体罰 を与えなくなった近年のほうが、未成年の凶悪犯罪率は減っていま すから、教育委員会は大幅に方針が間違っていたことになります。 愛の無知と言ったところだったんですね。 


その自習ゲームですが、回を重ねるごとに、学級委員が異常な熱 心さを発揮するようになっていきました。うるさかった人リストが空白 では駄目だと思ったのかもしれません。消しゴムを落として、あっと 感嘆詞を発しただけで注意1。今の違うでしょうと抗議すると注意2。 ちっと舌打ちしたら注意3。レッドカードです。翌朝再び臀部を腫ら すことになりました。


確かに小学生だから仕方がないのかもしれませんが、あれは完 全な恐怖政治でしたね。一人の権力を持った学級委員が、好きな ように名前を書いて処罰する。名前を書かれた生徒は、翌日先生 に何を抗議しても許されず、必ず学級委員の言い分が採用されま す。 


『名前を書かれたものは24時間以内にケツバットをされる』


小学生にとっては恐怖のデスノートでした。 よく考えると、無意味に注意を連発する学級委員が、一番うるさか ったんですよね。異常空間にいると、当たり前のことが気づかなく なるものです。


なんでこんな思い出話をしたかと言いますと、これと似た現象が、 現代でも起きているからです。それも小学校のいち教室などでな く、地球というひとつの星単位でです。 


昨今、軍事費についての議論が多くされるようになりましたね。
その渦中にいるのが、
・中国が毎年二桁の成長率
・日本は軍事予算が低すぎる
の二つでしょう。


中国が軍事費に重きを置いているのは事実ですし、中国が攻め て来ると騒いで問題になった事件もありましたね。いわゆる中国 脅威論というものです。それに拍車をかけるように、日本の軍事 予算は低すぎる。これでは国を守れないとなる訳です。


私は中国が攻めてくるとは当然思いませんし(そう単純では無いと いう意味です)、中国に限らずとも、平和憲法を掲げる日本に一方 的に攻め込むような、後先考えない国があるとも信じがたいです。 無抵抗な相手に攻め込んだら、それは戦争ではなく、侵略であって、 人を殺せば虐殺です。


そんなことをすれば世界からの非難は免れ ませんし、事実上、国家を運営していくのは不可能になりますから ね。それに、幸い日本はアメリカと違って世界中から慕われていま す。中国人も、一番好きな国に日本を挙げているくらいですから、す ごいことです。


かと言って、何もしないのは駄目でしょう。戦争はしませんが、防衛 対策はしておく必要がありますし、準備をすることは大事です。 その準備の基準となる軍事費が少ないのであれば、議論しなくて はけないでしょう。  では、本当に日本の軍事費は少ないのか、調べてみましょう。


世界の軍事費は、外務省資料ですぐにわかります。 頑張ってドルに換算して、ランキング形式にしました。努力の爪あと を噛み締めながら見てあげてください。いえ、頑張ったのは電卓で すので、敬意を表する相手はカシオです。


アメリカ  5400億ドル
中国  1000億ドル
  イスラエル   700億ドル
ロシア       610億ドル
イギリス   460億ドル
日本      450億ドル
フランス     400億ドル
ドイツ      300億ドル
サウジアラビア 281億ドル
イタリア     210億ドル
オーストラリア 210億ドル
ブラジル     142億ドル
インド   156億ドル
韓国   141億ドル
北朝鮮     14億ドル
カナダ   130億ドル
トルコ       101億ドル
イラン       91億ドル
スペイン    69億ドル
スウェーデン 61億ドル
アルゼンチン  60億ドル
オランダ    53億ドル
ポーランド   39億ドル
ギリシャ     38億ドル
ノルウェー   30億ドル
アルジェリア   29億ドル
メキシコ      28億ドル
パキスタン 25億ドル
フィンランド    22億ドル
ベルギー    21億ドル
エジプト      21億ドル
チリ        21億ドル
マレーシア   20億ドル
タイ        19億ドル
オーストリア   17億ドル
インドネシア   15億ドル
ベネズエラ    15億ドル
ポルトガル   13億ドル
ルーマニア  12億ドル
ベトナム 10億ドル
ヨルダン     5.6億ドル
リビア       13億ドル
モロッコ      17億ドル
ミャンマー     12億ドル
フィリピン     13億ドル
ニュージランド 12億ドル
ルー      8,8億ドル
シリア       7.3億ドル
エクアドル    7億ドル
キューバ     6.9億ドル
バングラデシュ 5.5億ドル
ネパール     2億ドル
ボリビア      1億ドル
エストニア   1億ドル
コスタリカ     8900万ドル
ホンジュラス   5400万ドル
ニカラグア    3100万ドル
コロンビア    2800万ドル
ラオス   2000万ドル
モンゴル   1700万ドル
ブータン      930万ドル


どうでしょうか。ずばりわが国は6位です。立派な軍事大国ですね。 世界に比べて低いなんてことはありません。日本は戦争はしない のですから、防衛手段だけに絞って予算編成すればいい分、のり しろ部分は順位以上のものがあるでしょう。


安心しましたか。でしたらこれにて一件落着・・・とはいきません。そ れではサムライ社会学ではありません。こんなデータは日本に限っ ては表向きの建前です。なぜなら日本は地球上で唯一無二の特殊 性を持っているからです。


つまり、独立国家なんですが、部分的に 主権は無い、非核三原則があるのに、世界トップクラスの核研究を している。この二点において、日本は上のデータに当てはまらない 要素を持ちえているんですね。 


日本はアメリカへ毎年50兆円貢いでいます。アメリカが発行する国 債を買っているわけですね。米国債を買っているというと、あたかも 運用しているんだというイメージがありますが、なんてことはありませ ん。一昔前に不良の間で流行った、おばけのパーティー券商法です よ。ありもしないパーティーの券を、破格で買わされるわけです。買う ほうも薄々気づいているのですが、相手が怖くて何も言えません。そ れと同じです。


アメリカ国債というのは日米外交においてはただの紙切れ、ゴミです。 アメリカ国債は大幅な赤字で、誰が見ても損をするギャンブルです。 現に日本は今までに少なく見積もって1000兆円損をしていますし、 過去にはアメリカ国債の補填の為に日本から450兆円が消えたこと がありましたね。それもこれも、全てはアメリカが日本を守ってくれて いるからだそうです。つまり、これは国を守るケツモチ代と思えば損 ではないだろうということです。


核の傘、在日米軍基地、対空ミサイルなどが日本を守るためにあるの ではないことは度々名言されていますが、どうやって守ってくれるんで すかね。


まぁ、1000兆円という額を払っているんですし、政府が嘘を つくわけありませんから、きっとすごいシステムをアメリカが日本のため だけに用意してくれているのでしょう。いざとなれば日本全体に特殊な バリアでも張ってくれるのでしょうか、それとも実は国会の下に秘密 基地があって、そこからNASAと共同開発したUFO型戦闘機でも 出てくるのでしょうか。すごく興味がありますよね。


まさかですが、いえ、まさかですよ。念のためなんですが、在日米軍 基地が国会や大企業密集地だけを守ったり、アメリカのための前線 基地として存在していることを、日本を守るためと解釈してませんよ ね。 ・・・まさかね。1000兆円も払ってるんですから、きっとすごい システムがあるんですよね。機密情報だから公開されないだけで、 今も潤沢な予算を元に開発が進められているんですよね。 ・・・ちょっと、黙らないでくださいよ。おーい。 


まぁ、ともあれ、政府とアメリカ間では、アメリカは日本を守るという 締結があるようですし、アメリカ国債購入は、立派な軍事費だという ことですね。プラス5000億ドル・・・と。 


次に核開発です。日本は非核国ですが、かといって核を開発していな い訳ではありません。前号でも取り上げたとおり、不明な核施設が たくさん存在しており、今尚急ピッチで進められています。核研究に おいては日本は先進国であるという見方が一般的なんです。 


これを言ったら一部の人に怒られそうですが、つまるところ、もう日 本は核を持つことを前提に全てが動いているということです。核保有 準備法案も整いましたし、中国脅威論もじわじわと効果を発揮して います。それに合わせて核施設を乱立させている。そう考えるほうが ずっと自然です。


国民投票があるので、本来はどっちに転ぶかわか らないはずなんですが、政府内ではもう結果がわかっているかのよう な迅速な対応振り。きっと細木数子さんのような偉大な占い師がい るのでしょう。頼りになりますね。泣きそうです。


ただ、核の開発が進んでいるとは言っても、開発するのと実際にミ サイルにして使うのとは別物で、日本の技術力をもってしても、一か ら始めたら試作品完成まで3年かかるそうです。なので、今からしこ しこと国民に隠れて頑張ってくれているのでしょう。


実験場が無いこと に、もっとも困っているそうなので、個人では最も広大な敷地を持っ ているどっかの池田さんが、独立国家として登録して、貸してあげれ ばいいんじゃないでしょうか。法的な問題はそれでクリアですし、現 状だってほとんど独立国家扱いじゃないですか。・・・いや、褒めてる んじゃないんですけど。 


残念ながら核開発費がいくらか明細は不明なので、軍事費に加算さ せるのは難しいのですが、ひとつ言えることは、日本は核に関する予 算を防衛や軍事の予算で取らずに済むので、上のデータは過小評価 だということです。プラスα億ドルってことですね。


さて、楽しい算数の時間です。 これらを元に、日本の正確な軍事予算を出してください。


450+5000+α=5450+α  


答え.5450+α億ドル 


正解です。よく出来ましたね。αの部分が円周率のパイみたいでお 洒落ですね。ご褒美にサーチスコープの中の模様・・・では無く、は なまるを差し上げます。 


あれ、でも良く見てください。そう考えると、上のデータの順位が変わっ てきますよね。 そうです、アメリカは5400億ドルしかないのですから、 僅かですが日本が交わして、一番になりました。 おめでとうございます!


日本は実は世界一の軍事国家だったのです。 軍事に対してお金をいくら使っているかというランキングですが、それ でも1位なんですから、もっと胸を張りましょうよ、政府の皆さん。 え、1位じゃ困るんですか。どうして? ・・・はぁはぁ、なるほど、これか らもどんどん軍事予算をたくさん取って、アメリカへ貢がなきゃゃいけな いんですか。そうだったんですか。それは失礼しました。 皆さん、今日の話は忘れてください。嘘です・・・あ、もう遅いみたいです。


Ken Kikuchi



担当者
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