2008年04月04日
ヒトラーとダライ・ラマ 迷走する中国政府の焦り 4月4日
EU圏の五輪開会式ボイコットが決定的になり、アメリカ も表立って中国擁護が出来なくなっている状況で、中 国政府は思わぬ策に打って出た。
ワシントンの中国大使館で議会対策を担当する書記官 が米議会スタッフに対し、チベット仏教の最高指導者ダ ライ・ラマ14世がナチスと深いかかわりを持ち、ヒトラー の友人と親交があったという情報を添付した電子メール を送っていたことがわかった。 (産経新聞)
一部報道では、メールタイトルが 「ヒトラーとダライ・ラマの秘密」 とされていたとのことで、いずれにせよノーベル平和賞受 賞者であるダライラマ氏の評判、人力を落とそうとする中 国政府の苦肉の策であろう。 しかし、これを受けたアメリカの共和党は、「まったく逆の効 果を我々や世界にもたらすものであり、生産的ではない」 と斬って捨てた。
問題の本質がもはや中国側と世界とでずれてきている。 一部の政治的理由で活動している者以外は、皆人命を 心配しているのだ。チベット民族にせよ、中国警官にせよ、 大量の人間があの地で死んでいたのは、事実の線が濃厚 であり、虐殺であるか暴動による死であるかは別として、 争いによって多くの命が犠牲になっているのは事実なのだ。 どちらが真実を述べているかの判断よりも、まずは第三者を 介入させて事態の沈静化を図るべきであり、それを拒んで いることで、世界中が中国への批判を向けており、疑惑を 深める要因にもなっている。
そこへ来て、ダライラマ氏を中傷するメールを送るというのは、 呆れ返ってしまう。人の命をなんだと思っているのだろうか。
日本の首相は相変わらずアメリカの対応待ちで、アメリカに 同調するべく、どちらにも転べるような発言を繰り返している。 「中国もアメリカもどちらも経済上大事な相手」 というのが言い分だろうが、それはEU圏も同じだ。
EUの多くの企業が生産工場を中国に設けており、中国と言う 土壌が競争力維持の為の必需ファクターになっているのは、 何も日本だけではないのだ。
それでも、人道的な目線で、経済と切り離して中国へ交渉を しているEU。それに比べて中国の発言を擁護し続ける米政府 と、自らの意思をアメリカの許可なしに発言することすら間々な らない日本政府。情けない限りだ。
記者 : 外谷
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