2008年04月08日
日本からバターが消える日 4月8日
先日、近所のスーパーへ買い物に行った時のことです。 バターが少なくなっていたことを思い出し、所定の売り場に 行ったらこんな張り紙がしてありました。
「酪農家の廃業がいちじるしく、原料となる牛乳が市場で 不足しているため、バターの入手が大変困難になっています。 入荷しだい店頭に並べますが、ない場合はご了承下さいませ」
バターは一つもありませんでした。
昨今の馬鹿げた投機マネーの暴走で、乳牛の餌となる 飼料が高騰し、商品に値上げ分を転嫁出来ない酪農家が 打撃を受けている――という話は知っていましたが、 まさかこんな形で食卓に影響するとは思いませんでした。
食卓からバターが消える!
しかもそれはバターだけではないかもしれません。飼料高騰に よるものならば、牛、豚、鶏だって同じことです。だったら魚となり ますが、漁獲船に使うガソリンも高騰していますし、それでなく ても海洋資源は減少傾向にあるので、これもまた入手困難に なる可能性があります。
思うに、食や生活にかかわるものへの投資は何らかの制限を かけるべきではないでしょうか。金の亡者と化したバケモノたち のために、日本のみらず世界中の人々が迷惑しているのです。 第一、誰も幸せになんかなれません。人々の生活と命を金に代えて いるバケモノたちだって、幸せにはなれません。
彼らは、大海原の真ん中で難破した旅人のようです。 照りつける太陽の下、喉の乾きに堪えられず、 ひたすら海水という名の投資利益を飲んでいるに過ぎません。 ご存じのように海水は 飲めば飲むほど喉が渇きます。喉の渇きは永遠に 満たされることはないのです。
まー、そんな金の亡者たちは、 大海原の真ん中でドライアップ(乾き死に) しても仕方ないのかもしれません。知ったことではありません。 自業自得というもの。
問題は、この投機マネーの暴走が未だ青天井だ、ということです。
先日、小麦の値段がいきなり3割アップするというニュースが 流れました。それまでも小麦は段階的に値上げされており、 今回の値上げで元の値段の1.5倍になってしまいました。 ものすごいインフレです。エジプトでは低所得者を中心に パンがが買えない騒動が起こりました。飢餓地への支援も 200億円増資しなければ対応出来ない事態です。
つまり金のないやつから順番に死ねということです。
でも運のいいことに、日本はこれを防ぐ手だてを持っています。 少なくとも日本国民だけならば、この世界的なスタグフレーション をまともに受けないようにすることは可能なのです。
つまり、アメリカに貢いでいる莫大な貢ぎ金、いわゆる思いやり予算 を含め、海外へ支援している資金を一度、凍結し、 生活に直結している物資の価格安定に予算を使うということです。
この際、アメリカ兵の宿舎の電気、ガス、水道が止まろうが、 知ったことではありません。だいたいアジア戦略のために 日本の国土を「使用させてやって」いるのだから こちらの方がお金をもらってもいいくらいです。
「アメリカとの有効関係が損なわれるのは国益を損ねること」
なんてのはアメリカとべったり癒着し、そこからわずかなおこぼれを もらっている一部の金の亡者たちの奇弁に過ぎません。
なんでこう思うかというと、私、分かったんです。
去年、沖縄に家族で行った時のことです。偶然、嘉手納基地の 側を通りました。市の中心を走る国道沿いを北から南へ、 つまり那覇市に向かってドライブしていました。
そこで信じられないものを見たのです。
国道に沿って左側に有刺鉄線の張られた高いフェンスが 張り巡らされていました。 そのフェンスの向こうは米軍用の住宅地になっていたのですが、 美しい芝生、信じられないくらい余裕のある土地に二階建ての 白い建物、庭には豪華な遊具、その遊具で遊ぶ米軍兵の子供 たち。それがいくつもいくつもありました。
そして小高い山に向かって、まるでビバリーヒルズのような 豪華な建物もたくさん建っていました。それらはおそらく高級将校 の宿舎かと思われます。フェンスに近い方は、二等兵か三等兵ク ラスのものかと(それでもかなり立派です)。
一方、右側に視線を移すと、
何年も手入れのされた形跡のない、寂れた小学校がありました。 海風がきついせいか、トタン製の体育館の屋根には穴が空き、 青いビニールシートで覆われていました(それも新しいものでは なく、ずっと前からその状態という感じです)。
一般市民の家も、正直、ひどいものです。 道路もあちこちひび割れたままですし、標識も台風のせいか、 ぐにゃりと曲がったまま錆び付いていました。
右と左、天国と地獄――とまでは言いませんが ものすごい格差を感じました。
「ねぇ、あの米軍の宿舎って、ぜーーんぶっ私たちの税金で 作ったものなんだよねぇ。随分、立派だよねぇ〜」
思わず夫にそう言ってしまいました。
その時、分かったんです。 あの高いフェンスは、米軍のためにあるのではないことに。 あのフェンスは沖縄の人々を囲っているもの。
もしもこの記事を沖縄の人が読んでいたら申し訳ないのですが 私はちょっと誤解していました。沖縄の人たちが、どうして 基地に反対しているのか、本当のところ分かっていませんでした。
「なんだかんだ言って、基地があるお陰で経済も潤っているし 原発誘致地のように国からも莫大な援助金ももらっているん じゃないか」
そんな風に、少しだけ思っていました。まさに政府のプロパカンダ そのまんまです。恥ずかしいです。
基地の恩恵がないとは言い切れませんが、それでも学校など の公共施設や道路の整備など、本来、国が責任をもってお金 を出すところに出さず、あれほど米軍を優遇する理由がどうし てあるのか疑問に思いました。
この事実は、沖縄に限ったことではありません。 今まさに、日本全部がそういう状態です。 見えない高いフェンスで囲われて、本来、国民が享受するはず の恩恵を、フェンスの向こうにいる人たちが受けているのです。 当たり前のように。笑いながら。
「思いやり予算の可決が遅れているせいで、米軍が基地の 高熱費などを立て替えている事態になっている」
なんてニュースに片腹痛いです。なんですか、それ。 だいたい自分で使ったものは自分で払えと言いたいです。 日本国民はそれどころではないのです。
だって食卓からバターが消えちゃったんですから!
国会でそんなくだらないことが、何億も投じられて 審議されていることに溜息が出ます。
あなたには見えますか? あの高いフェンスの向こう側が。
記者 : ゆり
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