HNN <ハリネズミねっとわーく>

2008年04月09日

聖火リレー日程に見る中国の思惑 4月9日

一昨日ロンドンに移った北京五輪の聖火リレーですが、いきなり の大もめで、チベット弾圧などに反対、抗議する活動家や市民 の約1000人らが押しかけて、何とか聖火を消そうと妨害行為 をしていました。 対する中国側も、屈強の警備員30人を送り込み、妨害行為か らランナーを守っていました。


この様子はイギリス在住の何者かがテレビ局の上空映像をハッ キングし、無料で全世界に向けて公開していた為、一部始終を 目撃することが出来ました。 


途中一度だけ、活動家らと見られる人物が、ランナーに近寄っ てトーチを奪いそうになるシーンがあったのですが、背後から来 た警備員に羽交い絞めにされ、その場で倒されていました。


ところでこの中国政府から送り込まれた警備員ですが、 なんと40〜50キロを軽く走れる猛者で、しかも格闘技にも 優れていて、射撃の腕前も一流だそうです。(中国の新聞発表) その人たちが五輪に出るべきではという声も当然聞こえて きそうですが、そんな人たちと併走しながら、フェイントを駆使 してかわし、聖火ランナーにタックルする様子は、もう十分アス リートです。北京五輪はもう始まっているのかと思いました。 


さらに次の地のパリでも、聖火リレーの護衛と称して装甲車が 出動するなど、もう「そういう抗議パフォーマンス」になりつつあり ます。過剰にガード体制を敷くことで、逆に中国への抗議をして いるのです。


おかげでガードが固すぎてランナーは沿道からは見えませんし、 ついにはリレーが途中で取りやめられる事態になっています。



チベットへの弾圧についての疑惑はなんら改善されていません し、両者対立のまま平行線です。 EUの反対抗議を悪だとは誰も言えないでしょうし、五輪スポン サーである読売新聞が中国=正義と取れる報道をしているの も疑問符です。まだ何もわかっていないのに、なぜそういい切 れるのか不透明過ぎます。


ですが、聖火を消すというのは穏やかではないですよね。 許可を取って抗議運動をするというのが正当なやり方じゃない でしょうか。


それに日本は世論とは正反対に、ブッシュ大統領が静観姿勢 だったり、日本の大企業の多くがスポンサーをしていることから、 北京五輪には大賛成の様です。チベットの話はどこかに置いて いかれています。福田首相に至っては 『(五輪前だというのに)チベットについて言うのはよろしくない』 『聖火リレーについては、日本では(妨害行為は無いので) 大丈夫』 と言っています。聖火への妨害行為は無いと信じたいですが、 抗議くらいはありそうな雰囲気ですけどね。 



因みに聖火リレーの日程です。


3月31日 北京
4月2日 アルマトイ(カザフスタン)
4月3日 イスタンブル(トルコ)
4月5日 サンクト ペテルブルク(ロシア)
4月6日 ロンドン(イギリス)   
4月7日 パリ(フランス)   ←現在地です
4月9日 サン フランシスコ(アメリカ)
4月11日 ブエノス アイレス(アルゼンチン)
4月13日 ダル エス サラーム(タンザニア)
4月14日 マスカット(オマーン)
4月16日 イスラマバード(パキスタン)
4月17日 ニュー デリー(インド)
4月19日 バンコク(タイ)
4月21日 クアラ ルンプール(マレーシア)
4月22日 ジャカルタ(インドネシア)
4月24日 キャンベラ(オーストラリア)
4月26日 長野(日本)     ← 日本はここです
4月27日 ソウル(韓国)
4月28日 平壤 ピョンヤン(北朝鮮)
4月29日 ホーチミン市(ベトナム)
5月2日 香港(中国特別行政区)
5月3日 マカオ(中国特別行政区)
5月4日〜 中国・近隣周回
8月6日-8日 北京


反チベット弾圧の筆頭であるフランスは、案の定国を挙げて リレーを阻止しましたね。 その後もトップは北京五輪賛成ですが、国民は真逆である アメリカです。リチャードギア氏率いる大規模抗議運動が予定 されています。


その後は比較的平和に行きそうですが、4月26日には日本が います。これは中国政府の思惑が手に取るようにわかりますね。 反五輪であるEUやアメリカを先に片付けてしまい、五輪開催直 近は、オーストラリア、日本、韓国、北朝鮮と中国に寛容な国を 列挙し、五輪が望まれている大会であることをアピールするつも りなのでしょう。 


そう考えると、裏切りの目があるとすれば、日本でしょうね。  中国との国交が云々ではなく、チベット問題が解決されなければ、 少なくとも声援を受けての聖火リレーは実現しないのではないで しょうか。


五輪を開催させたくないのではなく、人命問題を解決して、 気持ちよく平和の祭典を迎えたいと思うのが、今の世界連動の 反北京五輪なのではないでしょうか。 


対して抗議側も、チベット民は五輪の開催自体は望んでおり、 弾圧や言われ無き汚名を晴らすことだけを求めていることを ちょっと忘れているんじゃないでしょうか。


記者 HINOGAMI 


担当者
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記者 HINOGAMI


 
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