HNN <ハリネズミねっとわーく>

2008年04月10日

電車の中で新聞を読むおじさん 4月10日

先日の御サイトの記事を読んで、リンクするような出来事が あったので、投稿致します。 


私は都内の会社に勤めていて、多分に漏れず満員電車で 通勤しているのですが、電車の中では皆色々なことをしてい ます。小説を読んだり、音楽を聴いたり、転寝をしたり、小声 で談笑したり。それらが電車内でのトラブルになったりするこ ともあるようですが、世界一多忙な、救われない労働者の 日本人の同志ですし、限られた空き時間にせめて好きなこ とをしようと思う人も少なくないでしょうから、ある程度のことは 我慢するようにしています。お互い様ですし、運転手付きの 高級車で悠々自適に出勤している役員や政治家を横目に、 車内で私達が争いをするなんて、思う壺過ぎて悔しいですし しね。 


ですが、先週、どうしても許せない人がいて、はじめて注意を していまいました。  いつもどおりその日も車内は満員で、態勢によっては文庫本 さえ広げられない状況でした。仕方なく本を仕舞い、目を瞑 っていたのですが、つり革に捉まっているおじさん二人が、か なり大きい声で話していました。 


勿論、それだけなら別にしょうがないと思うのですが、それだ け混んでいる状況にも関らず、男性の一人は日経新聞を大 きく広げて、記事を読み上げては隣の男性と大声で時事を斬 っているのです。とんだコメンテーターです。


日銀総裁がなかなか決まらない記事を差して、


「これはね、民主党が駄目なんだよ。あいつら目立ちたいだけ だもん。自民党は国益を考えているんだから」 と言ったり、


「ガソリン税って言ってもね、結局道路が無いと生きていけない んだから。野党がとやかく言うから混乱ばっかりじゃないか。 どうしてゼンタイノリエキとかケーザイコーカとか考えないかな」


と、完全に日経新聞を真に受けているご様子です。


とは言え、それは個人の考えですし、新聞の背後を読み解け ない人が多い世代であることも十分理解出来ます。 ですが、新聞を大きく広げていることは非常に迷惑で、周りも、 声は仕方ないにしても、新聞を閉じてくれればもう少し詰めら れるのにという空気がありました。 


おじさん達の時事斬りは今度はイマドキノワカモノ論に移り、


「最近の若いやつはモラルがなってない」
「挨拶が小さいし、遊ばない」
「だから凶悪犯罪が増えているんだ」


と気持ち良さそうに飛ばしていました。


イマドキノワカモノハ論が全て嘘であることはHNNでも取り上げら れえていましたが、もうその時はそれを正すことよりも、このおじ さん達の自由さに憤慨していましたから、 「少し新聞を閉じてもらえませんか」 と小さな声で言ったんです。それこそ勇気を振り絞って。 


すると、おじさんは丁度若者論をしていたからでしょうか、私を一 瞥して、となりの男性と苦笑いをつけ合わせて、無視してまた話 し続けました。私が未熟なこともありますが、完全に憤怒してし まい、


「みんな迷惑しているんですよ。新聞をそんなに広げたら、他の 人がその分詰めなくてはいけないんです。社会を思う心は立派 ですが、私にはあなた達のモラルがまずなっていないと感じられ ますよ」


と言ってしまいました。それも声を潜めず、普通のトーンでです。


本当は

「新聞に書いてあることが全てだと未だに思っているんですか。 スポンサーに有利なように解釈していたり、世論をコントロール する為の記事だってたくさんあるんですよ。あなたみたいな人ばか りだったから、日本がこんなになっちゃったんじゃないですか。 その尻拭いをしていくのは若い世代達で、必死にみんなお金を使 わないようにしたり、しわ寄せで最低限の生活レベルも保てない人 だっていっぱい出て、政局だってようやくまともに議論出来る様に なったばかりじゃないですか」


とも言いたかったんですが、なんとか胸の中に閉じ込めました。


言ってからかなり反省しましたが、おじさん達は新聞を閉じてくれ ましたし、後ろにいた男性も、その通りだね。と相槌を打ってくれま した。 でも、こういうおじさんみたいな人、結構多いですよね。新 聞のこと以外は、おじさん達に全て非がある訳ではないこともわか っているのですが、なんだかとてもやるせなくなります。


埼京線ユーザーさんからご投稿いただきました


担当者
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