HNN <ハリネズミねっとわーく>

2008年04月12日

原子力白書〜温暖化防止へ原発拡大 4月12日

原子力委員会(近藤駿介委員長)は21日、2007年版の原子力白書 を閣議に報告した。地球温暖化対策のため、原子力発電の拡大に 取り組むと強調。原子力の安全確保、平和利用に向けて国際社会 へ積極的に働きかけるとした。


2050年に温暖化ガス排出量を半減するため、省エネや太陽光・風 力発電などと並んで原子力発電の拡大は不可欠と位置付けた。現 在原子力は世界の電力の16%を供給しており、これを仮に火力発 電で置き換えると二酸化炭素排出量は4%増えるとしている。 (3月21日付・日経新聞)


最近、テレビニュースやネイチャー系のスペシャル番組で「地球温 暖化」の言葉をよく聞きます。「環境問題」について取り上げるのは とてもいいことです。


そして、「地球温暖化」に比例して、「原発は地球温暖化をもたらす 二酸化炭素の排出量が少ない」という話もよく聞くようになりました。 「原発は環境に優しい」と言いたいんですね。


私はこの図式、構図に違和感があります。 「環境問題=地球温暖化」ではないですよね。「地球温暖化」とい う個別の問題だけに焦点を合わせて全体を見失っているように思 います。森林破壊、砂漠化、海洋汚染、大気汚染、いろいろありま すよね。


そして、原発についてはもっと大きな違和感があります。現在の原 子力発電は、核廃棄物の最終処理、保管・貯蔵についてまだ解決 されておらず、それに伴う二酸化炭素排出量も不明です。 そこまでの全てを計算に入れないで「二酸化炭素の排出量が少な い」とはどういうことなのでしょうか。後始末まで全て含めて評価し ないと正しい比較にならないですよね。


また、原発の放射能漏れ事故も、核廃棄物の後始末も、「環境問 題」のひとつだと思います。火力発電より二酸化炭素排出量が少 ないからといって、「原発は環境に優しい」とは、とても思えないの です。


温暖化対策のため化石燃料からの脱却が求められる中で、原子 力発電はその最終的な代替にはなりません。肝心のウランもまた 有限の化石燃料だからです。いずれ枯渇してしまうんです。


しかし、核廃棄物の放射能は何万年も消えることなく放出され続け ます。原発の放射能漏れ事故が後を絶たないのに新たな原発を 作ろうとしています。将来の世代に大きな負担を残しかねないもの です。


こういう大事なことに触れずに原発を推進してはいけないと思いま す。安全性が確保されているとは言い切れない原発を、人口減少 に転じた地震大国日本で、これ以上増やす意義とは何でしょうか? 二酸化炭素の排出削減を原発推進派が利用しているようにしか見 えません。太陽光・風力発電と原子力発電を同じ土俵で考えてはい けません。


最後に読売新聞社説から抜粋して紹介します。


原子力発電なしに、電力を安定供給することは難しい。 地球温暖化をもたらす二酸化炭素の排出削減も、また困難だ。 こうした原子力の意義を、今ほど、広く理解してもらうことが必要な 時期はない。(3月24日付・読売社説)


いつものことながら読売の社説は分かりやすいですね。 原子力発電の意義って、何だと思いますか?


記者:片桐


担当者
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記者:片桐 


 
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