2008年04月17日
自作自演は死ね 4月17日
イラクへの支援物資を運ぶ途中、イラク兵に捕まった。その時に 浴びせられら言葉は、「自作自演」「自演は死ね」だったという。
(高橋氏は)路上で暮らす子どもたちへの支援物資を携え、陸 路バグダッドに向かう途中、武装したイラク人らに拘束されたの は04年4月。
銃口を向けられ、拘束は同月15日までの9日間に及んだ。 武装勢力が解放の条件として自衛隊撤退を日本政府に要求 したことで、「死んで責任を取れ」「事件は活動家の自作自演」 などと非難された。そのため社会とかかわることを拒絶していた。 (朝日新聞 特集)
これは鮮明に記憶に残っている人も多いのではないだろうか。 「イラクで日本人が捕捉された」というニュースが流れ、絶えず現 地映像と共に、犯人からの声明が待たれた。 と同時に、メディアからは示し合わせたように、
「これは9条の会による自作自演」
「日本軍撤退を目論む左翼の仕業」
「非国民は死ねばいい」
「(日本軍は)まずそいつを殺せ」
という批判が殺到していた。 彼女が支援物資を届ける最中だったのは事実で、また、日本軍 撤退を要求したのはあくまで犯人グループ。彼女に意思では当然 無い。
批判をするところがあれば、当時のイラクに赴けば、かなり高い確 率で危険な目に遭うことは、テレビの前の視聴者でもわかっていた こと。にも関らず、何故行ったのかという点であると思う。自身が捕 まって、まさか日本軍撤退要求が出るとは思わなかったのだろう が、思わなかったでは済まされない。そこは非難されても仕方ない ところだろう。
しかし、彼女は遊びに行っていた訳ではなく、イラク戦争によって 苦しむ一般市民や子供らの支援の為にイラクに赴いていた。日本 は直接戦争行為には参加していないが、資金面、国際情勢面で は、数少ないアメリカへの賛同を声高に挙げていた国だ。国民は そうでなくても、自民党がそうであったのだから仕方ない。
確かに準備不足、危機管理意識不足でイラクへ行ったことは問題 だが、別の批判のしようがあったのではないだろうか。ましてや、死 ね、自害しろ、日本軍が殺せなどという意見は論外だろう。日本人 がそこまでアメリカの代弁をする筋は無い。
現在、中国のチベットへの弾圧に対してが注目されているが、もし も日本人ボランティアが、チベットに赴いて、チベット民を支援してい る時に、中国政府に捕まったらどうなるだろうか。言うまでも無く、 中国への猛抗議が起こり、人質の解放が叫ばれるだろう。チベット を支援した日本人は英雄扱いに違いない。ところが、ことがアメリカ の敵、イラクとなると話が変わる。どちらも強国に弾圧、無差別に殺 害されている被害者には変わらないにも関わらず、イラクを支援し たら死ねとまで言われるのだ。これは人種差別では無いのだろうか。 そして日本人はこんな民族だったろうか。残念な記憶である。
記者 : 佐伯
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