2008年04月21日
4月になると電車が混む理由 4月21日
毎日新聞によると、4月に入ってから朝の列車のダイヤが乱れる 理由に、新入社員、新入生が電車に不慣れだったりするので、混 んでいる電車に人が殺到し、出発が遅れたり、混雑による貧血が 起きたりして遅れている、としている。
確かに毎年4月は朝の列車の遅延が多い。と言っても首都圏に関 しては、時刻通りに通勤列車が運行することは稀だが、4月は特に 酷いのだ。強風によってJRの一部が遅れ、更に同方向へ向かう京 浜東北と山の手で車両整備、メトロでは有楽町線と浅草線、加えて 東部東上線も池袋駅の出発に時間がかかり、大幅遅延した日には、 企業によっては3分の2以上の社員が始業時刻に揃わない状況もあ った。遅延理由はフレッシュマンが一部の車両に集中する為もある だろう。だが、それはほんの一部に過ぎない。通勤電車に乗ってい ればそれは明白だろう。
4月は一年で最も朝の乗車人員が多い。そして5月のGWを過ぎると がくっと落ちる。理由は退社する人間が多いからだそうだ。フレッシュ マンはゴールデンウィーク過ぎに止める人が多いというのはよく聞く。 想像していたものと勤め先が大きく異なったり、予想を超える激務に 嫌気がさす時期だそうだ。現代版5月病と言ったところだろう。 つまり、新入社員などが悪いのではなく、元々朝の通勤する人数全 部を賄えるほど列車が運行されておらず、春から徐々に減っていく 減少を見越してのギリギリのラインなのだ
かと言って、鉄道会社を責めるのは筋違い。よく遅延したことを駅員 に詰め寄る人の姿が見られるが早計過ぎる。鉄道会社の努力は、 張り巡らされた線路の苦しい工事や、運転手に限界まで挑ませる 運行状態と、これ以上望むのは危険だ。一昨年の脱線事故の教訓 だって忘れた訳ではあるまい。
そうであれば既存路線で増発すればいいという意見も違う。鉄道会 社も商売だ。増発すればそれだけコストが上がる。運賃の値上がり は否めないのだ。結局、客側で努力をするしかない。
では具体的にどうすればいいのか。東京メトロの関係者に話を聞い たところ、
「やはり会社側でフレックス制を導入するとかが一番効果的なので すが、日本の場合9時前後から始まるところが多く、それが一番大 きな利益を生めることとされている為、なかなか難しいようです。外 資系企業だけの協力では限界があるので、すぐにというのは簡単 では無いですね」
補足するなら、日本の場合は出勤時間を決めるのは役員であった り社長であったりすることが多く、決定者は運転手付で車通勤して おり、社員のストレスや満員電車の事情よりも、会社としての利益 を優先する為、フレックス制が根付かない体質らしい。社員側も会 社の利益の為に身を粉にして働くというメディアなどを通しての洗脳 を施されていることが多いので、結局自主的に1時間早く出勤して、 かといって1時間早く帰れる訳でもない状態が生まれる。
−ではとうすればいいのか。
「実は満員電車というのは簡単に改善出来るんです。一人一人が
自己中心的な発想を止めればいいんです。他人を押しのけて乗車
率が高い車両に無理に乗ろうとするから遅れるんです。よくドアに
バッグが挟まって一度ドアが開いて、駅員がお客様を押して閉めな
おすシーンがありますよね。その列車にとってはたかが10秒程度
の遅れですが、それが後続に影響していき、どんどんと遅れが連鎖
します。車の渋滞と一緒ですね。逆に皆が思いやりをもって、危険な
乗車の仕方を止めるだけで随分と遅れは解消されるはずです」
結局電車に乗る人の責任であり、モラルハザードの起きている現 代病が、列車の大幅遅延として現れている面もあるようだ。
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