2008年04月23日
政治に必要な集中力
いよいよ道路特定財源の暫定税率を巡る問題に最終決着が付け られる日が迫っている。4月1日に廃止された道路特定財源の暫定 税率を元に戻し、今後さらに10年間延長することを内容とする租税 特別措置法改正案の衆議院における再可決が目前に迫ってきたの である。報道によれば、自公"合体"政権は4月30日にもその再可決 をするというのだ。
私はWebサイトで、昨年の12月からほとんど毎日この道路特定財 源の暫定税率の問題を訴えてきた。執拗に書いてきたものだと我 ながら思うが、読者もよくぞ付き合ってくれたものだと驚く。私のサ イトはきわめて堅いものだ。冗談ひとつない。私の演説もそうだった。 支援者からもっと砕けた面白い話をして欲しいとよくいわれたものだ が、私にはできなかった。まぁ努力すればできない訳ではないだろ うが、そのような努力をすることに私はあまり価値を覚えなかったか らである。
このスタイルはWebサイトでも変わっていない。それなりに工夫はし ているつもりなのだが、政治を面白おかしく論ずることにあまり価 値を感じていないのである。そんなことに精力を費やすよりも議 論の質を高めたいと思っている。したがって、道路特定財源に関す る問題をあらゆる角度から私は論じてきたつもりである。私が提起 した問題点を野党やマスコミが取り上げてくれていれば、道路特定 財源の暫定税率の不当性は国民にもっと理解されたと思う。
道路特定財源の暫定税率の問題は、いうまでもなく税に関するこ とである。税に関する問題は、すぐれて政治的な問題である。しか も10年間で30兆円という莫大な金額なのである。4人家族とすれば、 その金額は1所帯あたり120万円である。地方の人にはそれよりも 大きな負担となる。この問題がいい加減に済まされてよい筈がない。 通常の状態ならば自公"合体"政権のゴリ押しなど通せる筈はない のだが、たまたま郵政選挙で衆議院で自民党・公明党が3分の2を 超える議席を得たために通ってしまうのだ。
今回の再可決の是非を考えると、"ねじれ"国会の何が問題なのか 良く分かる筈である。4月21日付けの『朝日新聞』によれば、"ガソリ ン税の暫定税率を衆議院での再議決で復活すること"に賛成は24%、 反対は63%だったという。国民の3分の2近くが反対していることを自 公"合体"政権は衆議院で3分の2を超える化け物のような議席をもっ ているためにゴリ押ししようというのだ。民主主義は国民の意思に基 づいて政治を行うことである。日本国憲法は民主主義の政治を行う ことを定めている。
憲法は民主主義を実現するために必要な手続きをいろいろと定め ている。その解釈にあたっては、国民の意思に基づく政治や法律の 制定が行われることを基本に据えて行われなければならない。憲法 59条2項に再可決という規定があるのだから憲法に違反しないという 考えは、浅薄な憲法解釈といわなければならない。憲法9条を素直に 読んで「自衛隊は憲法違反である」と考える人々を"浅薄な憲法解釈" と嘲笑ったのは、自公"合体"政権ではなかったのか。
国会対策上、自公"合体"政権の再可決を阻止することはなかなか 難しいことなど最初から分かっている。それを阻止するためには圧 倒的な政治的な宣伝が必要なのである。現代の政治は、政治的宣 伝を主とする政治戦である。政治的サイトは数多くある。私のサイト も政治的サイトである。政治的問題は次から次と起きる。まぁ、福田 内閣はよく問題を起こしてくれる。しかし、私がそうした問題に目もくれ ず、ガソリン税の暫定税率一本に的を絞って攻めてきたのは、これが 現下の悪政の典型だからである。
ガソリン税の暫定税率の問題は、来るべき総選挙の中心的な争点 となる。またそうしなければならない。仮に再可決で復活されても暫 定税率を廃止することができる。これには国民が直接参加できるの である。だから私はガソリン税の暫定税率をめぐる問題を執拗に追及 してきたのである。政治には幅広い視野が必要であるが、集中力も同 じほど必要である。国民から政治戦に参加してもらうためには、特に集 中力が必要とされるのである。
再可決が行われるとされている4月30日前後の国会の動きをよくみて いて欲しい。また私の永田町徒然草もみて欲しい。そして余裕のある 方は、暇の時でよいから永田町徒然草のアーカイブスの中から興味 あるテーマだけで結構だから、読んで欲しい。税に関することは、いつ の時代でも政治の中心的テーマである。
【政治を深く読み解く上で、絶対に読んで損はないです 】
白川勝彦の永田町徒然草
http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/index.php
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