HNN <ハリネズミねっとわーく>

2008年04月25日

休みたいならやめればいい 4月25日

「休みたいならやめればいい」――。
日本電産の永守重信社長は23日、記者会見で「社員全員が休日返上で働く企業だから成長できるし給料も上がる。 たっぷり休んで、結果的に会社が傾いて人員整理するのでは意味がない」と持論を展開。 10年間で売上高が6倍超という成長の原動力が社員の「ハードワーク」にあることを強調した。(朝日新聞)


いやはや…社長自らスゴイことを言いますね。 「労働基準法」を堂々と無視した発言には、清々しさを覚えるほどです。


まず、日本電産がどのような企業か紹介しましょう。 精密小型モーターの世界的メーカーで、合併・買収で27社を傘下に収め、 2008年3月期の連結売上高は7421億円と10年で約7倍になりました。 グループ従業員数は約13万人で本社は京都市にあります。 いわゆる優良企業です。


さすがカリスマ経営者、永守社長ですね。 京都発祥の企業は京セラ、任天堂、オムロン、ローム、佐川急便、アイフル、旧クリスタルなど数多く、 有名な企業も多いですが、同時にハードワークでも知られています。


精力的な合併・買収で、赤字企業を驚きの速さで黒字企業へと転換させる経営は、 「すぐやる」「必ずやる」「出来るまでやる」に象徴される永守社長の哲学によって支えられています。


次に、永守社長の著書からその哲学を抜粋してみます。
・人より頭が悪いと思っている人は、時間でこれを補えば良い。
・成長の影には必ずハードワーキングがある。ソフトワーキングで成長している企業は無い。
・雇用創出こそ企業の最大の社会貢献である。
・一流企業と三流企業との差は製品の差ではなく、社員の品質の差である。
・一人の天才よりも百人の協調できるガンバリズムをもった凡才の絆によって会社は支えられなくてならないし、それこそが組織の原動力である。


納得できそうな言葉もありますね。 「雇用創出こそ企業の最大の社会貢献である」なんて、 人件費の削減・抑制で企業業績を上げてきた企業が多い今、貴重かもしれません。 「一流企業と三流企業との差は製品の差ではなく、社員の品質の差である」なら、 ハードワーキングする必要はないのでは?とは思います。


「週刊東洋経済」からも引用してみます。
・1日16時間労働
・日曜は2週間に1回社員研修会
・訪問1日100件
・朝6:50分出社


ハードワーキングよりオーバーワークの方がしっくりきます。 これだけの哲学を持つ社長は、1年365日のうち1日しか休まないそうです。 私なら半年で倒れそうです。


ちなみに、日本電産の平均年齢 は34.7歳、平均年収は575万円です。 平均年齢は若いのは離職率が高いからでしょうか。 「成長しているからこそ休みが無くても優秀な技術者がどんどん転職してきてくれている」 そうですから、高いのでしょうね。年収は普通の企業よりは高いですね。 しかし、社員全員が休日返上で働いて給料も上がると豪語するほど年収が高いとは思いません。


社員全員が休みなしで働けば、儲かるのは当たり前ですよね。 1人分の給与で2人分の労働量ですからね。 プライベートや家族と過ごす時間があるのか心配になります。 かつての日本はこのスタイルで世界経済の主役に躍り出ましたが、 ここまでのオーバーワークではなかったのではないでしょうか。


永守社長がどのように考えているかは分かりませんが、 経営者には「社員の健康管理義務」があります。 1日16時間労働をして、さらに休日返上で働いたら「過労死」基準をあっさり超えます。 それで身体を壊しても辞めればいいというのでしょうか?


「生きるために働くのか、働くために生きてるのか」
私はこの言葉を思い出しました。


はたして、労働基準監督署等は動くのでしょうか。 朝日新聞だけが記事にしていますが、その意図は何なのでしょうか。


記者:片桐




担当者
PICTURE
記者:片桐 


 
PICTURE
 

 
PICTURE
 

関連ニュース

過去の記事を読むことができます。

関連ニュースを読む>> こちら

○ 企画中 ○
○ 企画中 ○
  

ただいまこちらのコーナーは企画中です。 皆様からの企画のご提案、アイデアなどありましたらぜひお寄せください。 
 

 
  

ただいまこちらのコーナーは企画中です。 皆様からの企画のご提案、アイデアなどありましたらぜひお寄せください。