2008年04月26日
政府の情報統制に待った!!4月26日
「青少年インターネット規制法案」という名の下に、政府が現在より も更に一段階情報統制を計ろうとしている問題で、マイクロソフトと ヤフーが自民党の谷垣氏に意見文書を提出した。
この青少年インターネット規制法案だが、政府は実に巧妙な方法 で推し進めている。児童ポルノや学校サイトを引き合いに出し、 「インターネットの青少年への規制は必要ですよね」 という世論を作り、その法案名とは全く異なる性質を持つ計画を 進めているとの声も多く上がっている。あまり知らない読者も、この 機会に是非知ってもらいたい。
まずは規制の基準が曖昧であることが挙げられる。児童ポルノや 学校裏サイト(2ちゃんねるも議題に上がっているが)などに限定し た規制であるなら納得も出来るが、そのような明記は一切無い。 政府、もしくは政府が設置した機関の独断で違法かどうかが決ま ると言う恐ろしい側面を持ち合わせている。
そしてもう一点大きく問題視されているのが、国民統制とも取れる 仕組みだ。この法案が可決すれば、インターネットにアクセスする 者は、プロバイダー、PCメーカー、ウェブサイト管理人、はたまたネ ットカフェまでもが政府の統制化に置かれ、ウェブサイト閲覧者は 事実上全て政府の監視下に置かれることになる。人権擁護法案 の例もあるだけに、法案が言論統制に使われるのでは、と考えて しまうのは当然だ。
それを裏付けるように、政府が掲げる「有害」の定義は実に曖昧。
資料によると、
・性交等の描写があるもの
・殺人、傷害、暴行の場面を含むもの
・犯罪、刑罰法令に触れると思われる行為
・麻薬
・いじめ
・家出する青少年に対して向けられた情報
援助交際や児童ポルノを取り締まろうとする部分は多いに評価出 来るが、範囲が広すぎる部分もある。犯罪を匂わせるものというの が一体どこまでなのか、暴行を連想させるのは一体何なのか、そし て刑罰に触れるというのは一体誰の定義でなのか。のりしろが多い だけに、ブログや日記を書いている人は、恐怖だろう。
実直な疑問として、どうしてインターネットだけがここまで規制対象 になるかも謎である。テレビや新聞などが、インターネットよりも遥か に影響力があるのは周知の事実。それならばまずはそれらを規制 する方が先ではないだろうか。
ドラマで喧嘩をする場面、喫煙するシーンは当然駄目であろうし、 バラエティーで一人に集中的に罵声を浴びせたり、漫才で頭をはた く行為は暴力そのものだ。新聞の広告欄にも、青少年に相応しくな いものだらけ。全面規制が必要だろう。冗談のような話だろうが、そ の冗談を政府は真面目にインターネットに対して行おうとしていて、 このままでは可決されることになるのだ。
今回反対意見所を出したのは、マイクロソフト、ヤフー、DeNA、ネッ トスター、楽天。勿論これらの企業も、市場減少を危惧してのことも あるだろうが、国民の意見が反映されにくい日本においては、企業 による意見書は効果がある。その他の企業の参加も是非期待した いところだ。
記者 : 佐伯
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